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2004年5月に亡くなられた故・春日井建主幹の作品世界や人柄を偲んだ追悼詠を掲載しているページです。 |
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| 作 品 |
作者名 |
| 1 崖巣カインは一度のみなるネット名その巣より碧き鳥とび発たむ |
大塚 寅彦 |
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| 2 えいえいと歩みたる日よ夏空よ丘にのぼれば汗をぬぐわむ |
喜多 寛 |
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| 3 そのひとはまぼろしの砦 十九歳の出会いより今にいたるまで |
宇都宮 勝洋 |
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| 4 葉ざくらのあをは烈しく圧しくる永久の別れを思ひゐるとき |
山下 好美 |
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| 5 高原のラベンダー畑に師は憩う 一期一会の香のあふれを占め |
長嶋 香世 |
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| 6 トウカエデ歩道に青く影さしてひと逝きしより幾日の過ぐ |
春畑 茜 |
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| 7 逆縁のことわりながらうら悲し濡るるあじさい花ふかく垂る |
柴山 保 |
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| 8 真夜ふかくメールは届くつひにはも根の堅洲国へきみ旅立ちぬ |
山田 公子 |
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| 9 泣く暇があったら勉強しなさいと文鳥宿りし雨樋の音 |
吉山 英幸 |
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| 10 越えがたき師を思ふたび越えやすき死線思ひぬ四肢横たへて |
堀田 季何 |
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| 11 天上に待つひとあれば夏隣などといふ語をつぶやきてみつ |
黎 善宇 |
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| 12 師の死とう言の葉の浮き沈みつつ悲の雨しとしと詩と死と泥む |
菊池 裕 |
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| 13 亡きひとの歌にてあれば夏至なれば紫外にふるふ光のごとし |
謎彦 |
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| 14 点鬼簿に春日井建の名を記し懶惰の今日のWindowを閉づ |
二嶋 結 |
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| 15 いびつなる旋律を愛せし未青年 星降る夜の太鼓に跳ね踊りたり |
河村 壽仁 |
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| 16 欲しかった太陽を持ち去った?君去りしその日は日差しなし |
TOKO |
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| 17 斬首の色艶やかに知らしめしひとを見送る紫の空 |
松田 早苗 |
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| 18 天秤に塩と精液遺されて健やかな声黄泉より聞こゆ |
斎藤 寛 |
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| 19 すきとほる歌境に入りてみまかりし若き定家はひかりの彼方 |
やそおとめ |
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| 20 白皙の詩人は一人旅立ちぬ皐月の空に発つ白い鳥 |
風間 祥 |
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| 21 地を離れゆきし日輪炎熱の蒼天を駆る 破顔のごとし |
ねごろちとせ |
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| 22 静謐にして詩人は孤高の幽り世へかたみの幾歌心に蔵(しま)ふ |
中浦サチ子 |
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| 23 火祭りの輪をぬけ来たる青年の顔にて師はゆく帰ることなく |
小川秀樹 |
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| 24 喉を病む師に糺せしが最後なり「来し」(きし)か「来し」(こし)かの稚拙なる問ひ |
小松原康生 |
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| 25 いずれの魔王行け帰ることなくと師を黄泉の国に送り給ひき |
村井佐枝子 |
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