| 氏名 |
略歴・作品一首 |
| 稲葉京子 |
昭和8年生。昭和32年入会。歌集『ガラスの檻』『槐の傘』『しろがねの笙』『椿の館』ほか。第6回角川短歌賞、第6回現代短歌女流賞、第26回短歌研究賞、第21回詩歌文学館賞、 第4回前川佐美雄賞。 |
| 百年の椿となりぬ植ゑし者このくれなゐに逢はで過ぎにき |
| 宇都宮勝洋 |
昭和43年生。平成12年「短歌」新人賞。 |
| 未刊歌集『青銅時代(ブロンズ・エイジ)』の草稿を前にしてきつく髪かきむしる |
| 大澤澄子 |
平成10年「短歌」賞。 |
| うつむいて風ある階を降りて行くあなたにもある朝を知らない |
| 大沢優子 |
昭和53年入会。昭和57年、中部短歌会新人賞受賞。昭和60年、三重県文学新人賞短歌部門受賞。平成19年、中部短歌会短歌賞受賞。現代歌人協会会員。歌集『漂ふ椅子』 |
| ナツメヤシの乾果噛みをり若き日のシバの女王に羇旅の詩ありけむ |
| 大塚寅彦 |
昭和36年生。昭和55年入会。歌集『刺青天使』『空とぶ女友達』『声』『ガウディの月』。昭和57年、短歌研究新人賞。昭和60年、「短歌」賞。平成16年、日本歌人クラブ東海ブロック優良歌集賞。 |
| 地球より離れゆけざるかなしみのあらむか月のひかり潤めり |
| 大野かね子 |
1925年生れ。1953年「短歌」入会。歌集『花の戒律』『花の風疾く流れゆき』『花遊行』『秋思』 |
| くらき海に雪入りゆかむたまゆらの惑ひの如きすぎゆきにして |
| 大橋美知子 |
昭和24年生れ。平成5年入会。平成8年新人賞佳作受賞。 |
| 樹も人も影持たぬ朝クレーンは空突き抜けて雲を掴めり |
| 大屋邦子 |
金沢市出身。14才大病患う。18才カトリック受洗。平成5年度中日短歌賞。 |
| 薔薇枯れてテレビの上の祭壇にしずかに蛇を踏みいるマリア |
| 川田茂 |
昭和26年生。昭和57年入会。歌集『隕石』『放射冷却』『硬度計』ほか。 |
| 虹ふたつふるへてゐたり色づきし粒子の行方おもひてゐたり |
| 川野睦弘 |
昭和45年生。平成2年入会。 |
| 氷山つららちゃん融解殺人事件捜査本部のさむいしもじも |
| 河村良子 |
昭和50年中部短歌会入会。昭和53年準新人賞。平成7年短歌賞。 |
| 頌歌たりや挽歌たらんや青葦を切りて鳴らせり風立つところ |
| 菊池裕 |
1987年、中部短歌会入会。1989年、結社/短歌新人賞。2003年、結社/短歌賞。2004年、歌集『アンダーグラウンド』上梓。2005年、同歌集により第13回ながらみ書房出版賞受賞。 |
| 輪郭の溶けゆく貌におどろいて首都の末梢神経が痒い |
| 近藤寿美子 |
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| 昭和39年生まれ。平成8年入会。平成13年短歌新人賞。同人。 |
| 朝までにパンジーは雪に沈むでせうしんしんとして清らかな遺棄 |
| 斎藤すみ子 |
昭和4年生。平成3年入会。歌集『劫初の胎』『島嶼放浪篇』『淡紅』ほか。昭和52年第1回現代歌人集会賞。平成7年日本歌人クラブ東海地域ブロック優良歌集賞。 |
| 遊楽を大前提とする生にゴッホに似たる弟の欲し |
| 佐野美恵 |
昭和10年生。歌集『丘のソナタ』ほか。 |
| 初春の淡き光を刻むとも見えて紅梅の差し交はす枝 |
| 杉本容子 |
昭和11年生。90年現代歌人協会全国短歌大会大会賞。中日歌人会監事。NHKラジオ「中部朝いちばん」文芸サロン短歌選者。歌集『朝の橋』『水辺』。 |
| 雨ですよ 雨でも行こう 満潮の刻に合わせて春の海まで |
| 竹内美香 |
昭和37年生。平成10年入会。平成16年「短歌」新人賞。 |
| 赤ちゃんのポストよりニートの出口欲し この「美しい国」の夕ぐれ |
| 中條レイコ |
1980年中部短歌会入会。1981年準同人。1985年より2004年まで在籍のまま作歌を中断。2004年同人。 |
| それからは語らず海に向くひとよ風よりほかにまとわずにあれ |
| 西川幸子 |
昭和36年4月生。三重県松阪市出身。南山大学文学部卒。 |
| 陽の射せば山より吹き来る風花が汝が耳朶に水滴となる |
| 長谷川径子 |
昭和26年生。平成16年秋、女性会館にて、偶然、大塚先生に遭遇した。以来中部短歌会に在籍する。 |
| なんていう確信的な色なんだトルコ桔梗の深紫は |
| 長谷川と茂古 |
昭和36年生まれ。平成7年入会。平成16年「短歌」新人賞。 |
| ふほふほと過ぎ去りし春さくら色の卵を冷蔵庫にしまふ |
| 人見邦子 |
昭和21年生。昭和50年入会。歌集『愛もありたれ』『とらはれ』ほか。昭和56年「短歌」準新人賞。平成8年三重県短歌協会賞。平成14年「短歌」賞。 |
| くもり日のむくげくちなし年月を超えしところに白の匂へり |
| 古谷智子 |
昭和19年生。昭和51年入会。昭和59年「短歌」賞。歌集『神の痛みの神学のオブリガート』『オルガノン』。評論『渾身の花―稲葉京子ノート』『都市詠の百年』。 |
| 言葉すでに古りし嘆きも書きありて紀元前二千年パピルス出土 |
| 堀田季何 |
昭和50年生。中部短歌会新人賞、第2回石川啄木賞(短歌部門)、第3回芝不器男俳句新人賞齋藤愼爾奨励賞。 |
| ぬばたまのくろあめくちにしまはれてあがたましひの佇むごとし |
| みとさとみ |
昭和36年生。平成13年入会。平成15年短歌新人賞。 |
| ふと「我」が曖昧になり雨傘で一人分の雨測って歩く |
| 村井佐枝子 |
名古屋市生、愛知県立女子短大卒。中日歌人会委員、岐阜歌人クラブ委員、象の会講師。平成16年「短歌」賞。歌集『月毛馬』、『聖牛』。 |
| 脱いで脱いで脱いで孤独となりたるやチャックのごとき背骨の見ゆる |